こんにちは。
小児集中治療室に勤務する看護師のpi ✿︎(@shinkan0607) です。
子どもを看る上での知識を発信しております。
新型コロナウイルス感染症の流行が収束しない中、冬がやってきます。
2020年の冬は特に、インフルエンザが本格的に流行する前に、早めにワクチン接種を受けることが推奨されています。
インフルエンザワクチンを打つべき理由については、こちらで説明しています。
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インフルエンザワクチンを「打つべき理由」と「打つ時期」
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小児では、インフルエンザワクチンを打つ際に助成金を受けれる場合があります。
皆さんの地域の地方自治体では、助成を行っているか知っていますか?
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インフルエンザワクチンの効果
インフルエンザワクチンを打つと、体の中にウイルスを攻撃する「抗体」が作られます。
インフルエンザウイルスが鼻やのどから体の中に侵入し、感染した時にワクチンによって作られた「抗体」がウイルスを攻撃してくれます。
インフルエンザワクチンは、ウイルスの「感染」は防げませんが、「発症」を防げることもあります。
また発症しても「重症化」をかなり防げるのではないかと、その効果が期待されています。
インフルエンザワクチンはいつから打てるの?
2020年のインフルエンザワクチン摂取は、10月1日より開始します。
厚生労働省より摂取時期の協力のお願いが発表されました。
原則として、
①予防接種法に基づく定期接種対象者(65 歳以上の方等)の方々でインフルエンザワクチンの接種を希望される方は10 月1日(木)から(※)接種を行い、それ以外の方は、10 月26 日(月)まで接種をお待ちいただくようお願いします。
(※)自治体によってはワクチンの接種開始時期が異なり得ますので、ご注意ください。○ 10 月26 日(月)以降は、
特に、②医療従事者、65 歳未満の基礎疾患を有する方、妊婦、乳幼児(生後6 ヶ月以上)~小学校低学年(2年生)の方々で、インフルエンザワクチンの接種を希望される方に対して、接種が可能となります。
インフルエンザワクチンの助成金とは?
予防接種によって必要な免疫をつけることで重症化することを予防することができます。
予防接種に対する正しい理解のもとで、子どもの健康に役立てることができるように地方自治体によって助成金が提供されています。
インフルエンザワクチンの助成期間
10月1日から翌年1月31日まで(この期間中の接種のみ助成されます)
インフルエンザワクチンの助成回数
- 生後6か月から13歳未満:2回まで
- 13歳以上:1回まで
インフルエンザワクチン費用の助成を行っているところ(東京都)
小児を対象としたインフルエンザワクチン費用の助成を行っているところは、地方自治体によって異なります。
また、金額や対象年齢も異なっているため、各自で確認するようにしましょう。
東京都23区の小児を対象としてワクチン費用の助成を行っているところを以下にまとめています。
新宿区
- 13歳未満の方を対象
- 全額助成
渋谷区
- 生後6か月から高校3年生(相当年齢)
- 全額助成
千代田区
- 生後6か月から高校3年生(相当年齢)
- 全額助成
江東区
- 生後6か月から小学校2年生までのお子さんを対象
- 全額助成
港区
- 生後6か月から高校3年生(相当年齢)
- 接種1回あたり3,000円の助成
台東区
- 生後6か月以上中学校3年生まで(令和2年度12月31日時点)
- 接種1回あたり2,300円の助成
大田区
- 1~15歳(中学生)まで
- 接種1回あたり2,000円の助成
世田谷区
- 1~15歳(中学生)まで
- 接種1回あたり1,000円の助成
品川区
- 1~15歳(中学生)まで
- 接種1回あたり1,000円の助成
文京区
- 生後6か月以上中学校3年生まで
- 接種1回あたり2,000円の助成
中野区
- 生後6か月から小学校に入学するまでのお子さん
- 接種1回あたり1,000円の助成
葛飾区
- 生後6か月以上中学校3年生まで
- 接種1回あたり1,000円の助成
公表なしの自治体
ココに注意
足立区 荒川区 墨田区 江戸川区 中央区 北区
板橋区 練馬区 豊島区 杉並区 目黒区
福岡市
- 生後6か月以上中学校3年生まで
- 1回あたりで1,000円で接種できる
インフルエンザワクチンはどこで接種できるの?
インフルエンザワクチンは、医療機関で接種することができます。
ほとんどの方が自費診療となり、保険適用外となります。
そのため、医療機関によってインフルエンザワクチン接種の価格は異なります。
上記でお伝えしたように地方自治体によって自己負担額も異なっています。
対象者については、自分の居住する市町村のホームページを確認するか、直接市町村の窓口へお問い合わせください。
まとめ
国としては、過去5年で最大量(最大約6300万人分)のワクチンを供給予定としていますが、新型コロナウイルスの流行の関連もあり、殺到する可能性が考えられています。
早い段階で予定を組んで、インフルエンザワクチンの接種を行うようにしましょう。
また地方自治体の助成金についても理解して取り組めるといいですね。
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子どものインフルエンザ
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